高電圧回路を保守の前に接地することは、労働者の安全を守るために欠かせません。
鉄道車両の正しい接地の第一段階は、主回路の回路遮断器が開いた後に、遮断器の両極を接地することです。15 kVAC ならびに 25 kVAC 鉄道車両では、Sécheron の BVAC 回路遮断器は BTE15/25.04 と結合されています。Sécheron の MACS 回路遮断器は、アース内蔵が特徴です。最大 3 kVDCで運行する DC 鉄道車両では、UR 回路遮断器は BTE03.04 と結合されています。この段階が完了すると、主回路遮断器の接地開閉器のキーインターロックのかぎがリリースされ、高電圧回路の下り線の接地装置が操作可能になります。
AC 鉄道車両の DC リンク回路ならびに AC/DC 車両の主変換装置フィルタは、多数ある BTE03.04 のバージョンのうち一つを使用して接地されています。DC 車両では、いずれの接地作業も BTE03.04 一つで実施可能です。電気安全、測定、トラクションチェーンの制御を保証する BTE03.04 は単体の製品として提供するか、Sécheron の高電圧/低電圧用機能を搭載したスマートでコンパクトなMODBOX® 高電圧エンクロージャに収めて提供することも可能です。